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第65回全国高校演劇大会(佐賀大会) 技術講習会報告 

去る7月26日~7月29日に、鳥栖中央公民館ホールにおいて『第65回全国高等学校演劇大会』(主催:全国高等学校演劇協議会)が開催され、その一環として昨年に引き続き「舞台技術講習会」が行なわれました。
7月25日に講師陣が現地入りし、5日間にわたって行なわれた講習会の様子をレポートを致します。

<講師>

■日本舞台美術家協会 土屋茂昭・長田佳代子
■日本舞台監督協会  吉木均
■日本照明家協会   乳原一美
■金井大道具(背景) 古川さん・永山さん
■日本舞台音響家協会 藤田赤目 

<会場>

鳥栖市公民館ホール

<日程>

7月25日~7月29日講習会の個別講座と準備/7月29日 舞台技術講習会本番(120分)
7月27日~7月29日 第65回全国高等学校演劇大会
 

<作品>

佐賀県地区大会の参加作品の中から1作品を選んでもらい、約10分間の台本に構成しなおしたものを上演しました。
戯曲『日だまりのきょうだい~生姜焼きを添えて~』
作:真子多恵(県立戸壽商業高等学校教諭)/演出:長田佳代子

<詳細スケジュール>

2019.7.25  10~18時 <道具製作講座> 土屋さん、吉木さんによる模型と図面の解説。それらをもとに道具の製作。
生徒約9名参加。
2019.7.26  10~18時
 13~18時
 18~20時
<道具製作講座>
<背景表現講座>
照明仕込み
前日の続き
金井大道具による”質感の出し方”"絵画テクニック"の実践講座

 2019.7.27  10~18時
 18:10~
 19:00~
 20:30
キャストは近くの工業高校の教室で稽古
ライブビューイング終了後、音響仕込み・明かり合わせ
場当たり
終了(高校生は19時半終了)
2019.7.28  10~17時
 17:10~
 18:00~
 20:30
キャスト稽古
ライブビューイング終了
GP
終了(高校生は19時半終了)
2019.7.29  12:30~
 13:20~
客入れ
開式 
  (10分)  1, 講習会趣旨説明
 2, 講師紹介
 3, 台本の解説
 4, 出演者紹介
  (80分)  5, 完成バージョン上演 10分
 6, 美術プラン解説   10分土屋さん
 7, 照明プラン解説   30分乳原さん
 8, 音響プラン解説   30分藤田さん
  (30分)  9, 座談会30分(作家の真子先生/審査員の堀尾さん合流)
  15:10~

15:40~
 10, バックステージ30分

 バラシ

<詳細スケジュール>

2019
.7.25
 10~18時 <道具製作講座>土屋さん、吉木さんによる模型と図面の解説。それらをもとに道具の製作。生徒約9名参加。
2019
.7.26
 10~18時 <道具製作講座>前日の続き
 13~18時 <背景表現講座>金井大道具による”質感の出し方”"絵画テクニック"の実践講座
 18~20時 照明仕込み
 2019
.7.27
 10~18時 キャストは近くの工業高校の教室で稽古
 18:10~  ライブビューイング終了後、音響仕込み・明かり合わせ
 19:00~  場当たり
 20:30  終了(高校生は19時半終了)
2019
.7.28
 10~17時 キャスト稽古
 17:10~  ライブビューイング終了
 18:00~  GP
 20:30  終了(高校生は19時半終了)
2019
.7.29
 12:30~
 13:20~
客入れ
開式 
  (10分)  1, 講習会趣旨説明
 2, 講師紹介
 3, 台本の解説
 4, 出演者紹介
  (80分)  5, 完成バージョン上演 10分
 6, 美術プラン解説   10分土屋さん
 7, 照明プラン解説   30分乳原さん
 8, 音響プラン解説   30分藤田さん
  (30分)  9, 座談会30分(作家の真子先生/審査員の堀尾さん合流)
  15:10~

15:40~
 10, バックステージ30分

 バラシ

<土屋さんによる美術プラン平面図・模型写真・エレベーション>

土屋/美術プラン土屋/美術プラン
土屋/模型写真土屋/模型写真
土屋/エレベーション01土屋/エレベーション01
土屋/エレベーショ02土屋/エレベーショ02

<講習会の様子>

講習会1講習会1
講習会2講習会2
講習会3講習会3
講習会4講習会4
講習会5講習会5
講習会6講習会6

<講座内容のポイント>

【台本】

『日だまりのきょうだい~生姜焼きを添えて~』は、知的障害を持つ妹とその姉兄の三人兄弟を描いた作品です。
日常の小さな喧嘩や思いやる言葉を通して、人間の尊厳や命の尊さが温かく描かれています。
講習会では、その”ドラマ性”を丁寧に描く事を念頭におき、各セクションがどのようにアプローチするかを主軸としました。

【美術】

高校演劇ではあまり見かけない開帳場は、製作が難しいと思われているようです。平台と箱馬だけで簡単に開帳場を作る方法を教えると、生徒さん以上に顧問の先生方は目から鱗のようでした。開帳場にする事で生まれる、役の関係性や台詞への効果なども土屋さんが話され、主軸である”ドラマ性”と結びつき、美術プランと作品の関わり方を分かりやすく体験できたように思います。

【照明】

印象的なシーンとして”蛍”と”虹”が登場します。背景幕に蛍光塗料で描かれた蛍をUVライトで光らすというプランを具現化する中で、美術と照明がそれぞれの技術を共有しながら、一つの絵作りを進める、プランニングの現場を体験して頂けたかと思います。
また”虹”は、実際に出てくるシーンではなく、ラストシーンに七色の傘でそれを表現するという演出に対し、講習会での模擬明かり作りの中で、色味と方向性を解説しながら、作品に広がりが生まれてくる瞬間を味わって頂けたように思います。

【音響】

講習会では、まず劇場備え付けのスピーカーと持ち込みスピーカーの位置を確認してもい、その方向性と音の組み合わせにより、音色がどのように変化するかを聞き比べてもらいました。その中で”蛍”のシーンでは、風鈴を袖から生音で出し、SEと組み合わせる事でシーンに与える印象の違いや、音響プランニングを分かりやすく実感できたように思います。
また最近の高校演劇では歌詞付きの音楽をよく耳にするため、あえて歌詞のない曲を効果的に取り入れ、演劇的なアプローチという部分にも簡単ではあるが触れられたように思います。
 

<佐賀大会審査結果>

最優秀校 『ケチャップ・オブ・ザ・デット』 逗子開成高等学校
  『ジョン・デンバーへの手紙』 鹿児島県立屋久島高等学校
優秀賞 『放課後談話』 帯広北高等学校
  『Indrah~カズコになろうよ~』 福島県立ふたば未来学園高等学校
舞台美術賞 『My Name! ~The Importance of Being Earnest~』 岐阜県立長良高等学校

 
報告:長田佳代子/2019年10月04日
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